top of page

【セミナー参加報告】第20回乳酸研究会

更新日:3月13日


2024年2月17日(土)に東京大学で行われた乳酸研究会に参加してきました。


この会は乳酸研究で有名な東京大学の八田秀雄先生の研究室が主催されており、会場での参加は初めてになります。


八田先生は多くの著書も書かれてますので、ぜひ興味ある方は読んでみてください。


さて、今回の乳酸研究会は「乳酸」というよりも「酸化ストレス」が主なテーマでした。


師匠ともいえる方が疲労などに関して、酸化ストレスなどにお詳しく、以前より興味のある分野でした。アスリートのトレーニングの適応には非常に重要な酸化ストレスは、医療の部分でもしばしば議論がなされています。最近だと、怪我をした後にアイシングをするべきか否か。炎症状態は悪いから、怪我をしたらアイシングをして炎症を抑えようというのは、広く受け入れられている部分でもありますが、近年は否定的な研究も出ており話題になっています。そういった背景もあり、大変楽しみにしていました。


ざっと講演を振り返ってみます。


①『酸化ストレス応答の二面性 活性酸素種は善か悪か』(門口智泰 東京大学大学院総合文化研究科)


講演のお1人目は東大の門口先生。サルコペニアと酸化ストレスと主要な産生源であるNOXの役割について、お話しいただきました。


結果としては、ROS(活性酸素種)を抑えすぎても、過剰すぎてもよろしく無いだろう、というもの。

実験として、NOX欠損マウスを用いた際の身体内の反応が面白かったです。



②『健康スポーツにおける酸化ストレスの功罪』(北岡祐 神奈川大学人間科学部)


お2人目は神奈川大の北岡先生。短時間で情報量たっぷり、非常にパワフルなご講演で、あっという間に終わってしまいました。個人的に好きなスタイルです。


テーマは酸化ストレスの功罪とのことで、酸化ストレスはある一定レベルを超えると筋の最大発揮張力が低下したり、DNAやタンパク質等を損傷させるため、悪者であると考えられている一方で、適度な酸化ストレスは筋力発揮には必要であり、それらをビタミン摂取などの外因的なものでカバーしようとすれば、PGC-1α遺伝子の発現増加の抑制となってしまい、運動の適応を妨げる可能性があるとのことで。

高用量では毒性を生じるのもが低用量では有益な適応を引き起こすことをホルミシス効果と言い、最近はミトコンドリアに着目したミトホルシスという考え方もするようで、面白かったです。



休憩前にアークレイマーケティング株式会社の山枡さんよりラクテートプロ2のお話。血中乳酸濃度を測定することが出来るもので、アスリートのサポートをする際に良いツールだなと思いました。



③『筋収縮による筋肥大メカニズムと抗酸化物質の摂取による影響』(小谷鷹哉 東京大学大学院総合文化研究科)


3人目は東大の小谷先生。ご自身でもボディビルディング(?)に取り組まれているようで、その実践の部分も含めて興味深かったご講演でした。

筋肥大にmTORシグナル伝達経路を介したリボソームにおけるトレーニングへの影響と、抗炎症サプリを用いた際のリボソーム発現に着目した研究。運動による酸化ストレスと筋肥大が関連するメカニズムが面白かったですね。



④『腸内細菌叢=あなたの体質?! 最新"腸”科学が明らかにする個人差と腸内環境の関係性』(福田真嗣 株式会社メタジェン代表)


最後4人目は株式会社メタジェンの福田先生。今までの酸化ストレスといったテーマからは少し外れ、腸内環境の個人差にに着目した研究をご紹介されており、やはりどの領域でも1番重要なのかなと感じました。今では色々な会社がありますが、アスリートもケアの1手段として、良いなと思いました。



以上の発表を終えて、懇親会に伺ったところ、大学の後輩と以前お世話になったトレーニング指導者の先生がいらっしゃいました。生理学に強いお二方だったので、サッカーに絡めて色々と質問させていただきました。


以上がざっと振り返りになります。アスリートのケアやトレーニングの際に、考慮していきたい内容が多く非常に楽しませていただきました。


最後に、私はアスリートを中心にケア、施術、トレーニングをさせていただいております。必要に応じて専門的な病院やトレーニング指導者をご紹介することがありますので、まずはご相談いただければと思います。

お問い合わせは当HPかX(旧Twitter)のDMよりご連絡ください。


閲覧数:9回0件のコメント

Comments


bottom of page